睡眠|Sleep

朝までエアコンをつけっぱなしでも大丈夫?夏の夜の快眠に最適な温度設定とは

かのたく

夏の暑さに悩まされ、うまく眠れないという方へ。今回の記事では「朝までエアコン」をつけっぱなしにすることで、理想的な睡眠環境を作り出す方法と、その際の適切な設定温度について紹介します。

朝までエアコンはつけっぱなしが◎!

快眠にエアコンつけっぱなしがオススメな理由

夏の夜、眠れない理由の一つとして「部屋が暑すぎる」というものがあります。睡眠は体温が下がることで促されるため、寝室の温度が高すぎると質の良い眠りを妨げます。そこで「朝までエアコン」を活用し、適切な温度を保つことが快眠の鍵となります。

眠くなるメカニズム

体温調節にともなって睡眠は変化し、脳や臓器など体の奥深くの体温である深部体温が下がるときに眠りが訪れます。深部体温は、手足をはじめとした皮膚の表面から熱が逃げることで下がります。深部体温が下がると、相対的に皮膚や手足の体温が上がり、この体温の上昇が早いほど、寝つきが早くなるとされています。

朝までエアコンをつけっぱなしにする最適な温度設定

厚労省が提唱する、睡眠に適した環境

厚生労働省が提唱する睡眠指針12箇条によると、寝室で寝具や寝間着を使用した状況であれば、室温は、夏は高めで冬は低めとなるものの概ね13~29℃の範囲に収まるようにし、寝具の内部は33℃前後になるよう調整することが推奨されています。また、湿度については、40~60%程度が良いとされています。

ただし、室温が28℃以上になると熱中症の危険があるので、自分が好みの適した気温に設定することが大切です。

最適な温度設定は人それぞれ異なる

快適な温度は人それぞれ異なります。あなた自身が快適に感じる温度を見つけることが大切です。また、体感温度は湿度や風の影響も受けるため、これらも考慮に入れることが重要です。

自分に適した設定を見つける

寝床内を快適な環境にする6要素

寝室を快適な環境にするためには、以下の6つの要素を考慮することが重要です。

  1. 体質:寒がりか暑がりか
  2. 寝具:厚みや軽さ、通気性
  3. パジャマ:厚みや形状、通気性
  4. 温度:一般的には 18℃〜28℃ が快適とされています。
  5. 湿度:湿度も快適さに影響します。40%〜60%の適度な湿度を保つことが重要です。温湿度計を使うなど室内の湿度を計るといいでしょう。
  6. 風(気流):直接風を受けると体が冷えすぎることもあるため、エアコンの風の向きや強さを調整することも大切です。

寒がり・暑がり・子どもなど設定例を4つ紹介

寒がりの場合

寒がりの方は、エアコンの設定温度を高めに、例えば26℃〜28℃に設定するとよいでしょう。 長袖長ズボンのパジャマを着ているのであれば、少し低めの、例えば25℃くらいに設定するのもいいでしょう。

パートナーと寝ている場合:自分が寒がりでパートナーは暑がり

室温と合わせて寝具や着衣量をお互いが調整することが重要

体感温度には個人差があるため、相手に合わせた室温だと寝付けない場合があるでしょう。そういう場合は、寝具や着衣量も合わせて調整して、お互いの「6つの要素」を整えることをオススメします。

例えば、暑がりの人と寒がりの人が一緒に寝ている場合、エアコンの設定温度は暑がりの相手に合わせるのが良いでしょう。代わりに寒がりの人は寝具や着衣で工夫します。

他にも、パートナーとの温度差をうまく調整するには、エアコンの風の向きを工夫したり、別々の布団を使ったりすると良いでしょう。

子どもの場合

基礎代謝量が多く、大人よりも体温が高くなりやすい

子どもは大人よりも体温が高くなりやすく暑がりの傾向があります。エアコンの設定温度は大人よりも低めに設定すると良いでしょう。

ただし、寒がりの子どももいますので、お子さんにとっての最適な設定を見つけてあげましょう。

筋肉量が多く、暑がりな人

筋肉質な人は基礎代謝量が多く、体温が高くなりやすい

筋肉量が多い人は少ない人に比べて基礎代謝量が高く、体温が高くなりやすい傾向にあります。そのため、エアコンの設定温度は低めに設定すると良いでしょう。

裸で寝てもいいのか

ちなみに、裸で寝ることはあまりオススメできません。 睡眠中には体温が下がっていくため、裸で寝てしまうと体温が下がり過ぎてしまい、体が冷えてしまう恐れがあります。 筋肉質で代謝量が多い人であれば快適かもしれませんが、オススメはできません。

朝までぐっすり眠れる、エアコン設定の仕方

夏の暑い夜にはエアコンを朝までつけっぱなしにしておくことで室温が安定し、質の良い睡眠につながります。

「快眠モード」「おやすみモード」をつかう

比較的新しいタイプのエアコンにはついていることも多い、「快眠モード」を使うのも有効です。1つのボタンを押すだけで、1時間の間は設定温度で運転し、1時間後には設定温度の1℃上昇する、といった2段階の運転をしてくれるモードです。

機種によっても異なるため、ご家庭にあるエアコンにおやすみモードがある場合は、取扱説明書やメーカーのホームページで確認してみてください。

2段階で設定をする

ご家庭のエアコンに快眠モードがない!という場合には、似た設定を手動で行うのも良いでしょう。

  • 就寝1時間ほど前に低めの温度設定をする。たとえば25℃に設定して部屋を冷やしておきます。
  • 寝る時に設定温度を自分に最適な温度に設定し、そのまま朝までエアコンをつけておきます。

このように2段階にすることでこもった室内の熱を冷やし、体温が下がりやすい環境となります。体温が下がるスピードが早いと、寝つきやすくもなります。

電気代が心配?夏の夜はつけっぱなしでも安くなりやすい

エアコンは外気温と室温の温度差が大きいほど消費電力が多い家電です。つまり、日中に運転させるほど消費電力が多くなりやすく、その分電気料金も高くなります。

一方、夜間であれば夏でも外気温は低くなりますので、室温との温度差も小さく、消費電力が少なくなり、電気料金も安くなります。

もちろん、エアコンをつけなれけばタダですが、睡眠が妨げられ、睡眠の質が低下して健康やストレスに負担をかけるくらいなら、朝までエアコンをつけていた方がメリットが大きいのではないでしょうか。

快眠には寝具の見直しもオススメ

ここまでは、「朝までエアコンはつけてもいいか」について説明してきました。

寝ても疲れがとれない、ぐっすり眠れた感じがしない、という人は温度設定だけでなく、睡眠には欠かせない、寝具を見直すことも重要です。

1つオススメのメーカーをご紹介するなら、ブレインスリープがオススメです。ブレインスリープでは、枕、マットレス、掛け布団、パジャマなどをトータルコーディネートでき、質の良い睡眠をサポートしてくれます。

株式会社ブレインスリープは「スタンフォード式最高の睡眠」という30万部を超えるベストセラー書籍の著者であり、スタンフォード大学の精神科医師、睡眠生体リズム研究所所長の西野精治氏が立ち上げた会社です。

睡眠研究の先端をいくメーカーの作り上げた寝具で最高の睡眠をコーディネートしてみてはいかがでしょうか。

まとめ:あなたに合った温度設定をみつけよう

夏の寝苦しい夜を快適に眠るために、朝までエアコンをつけるの是非試してみてください。その際、寝具やパジャマ、自身の体質に合わせた温度設定を見つけることが大切です。

ABOUT ME
かのたく
かのたく
睡眠コンサルタント|食育栄養コンサルタント
妊娠中の妻を持つ夫。妊娠という特別な時期に夫婦が抱える不安解決の方法をナビゲーションします。 睡眠コンサルタント、食育栄養コンサルタント、アーユルヴェーダマイスター資格を持っています。(2024年1月時点)
記事URLをコピーしました